黒鬼ブログ

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2011年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年03月

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『もしまた逢えたら一緒に笑おう』

 20代女性に聞いた街角アンケート。「恋人に止めて欲しい事ランキング」堂々一位の僕の癖。そんな悲惨で汚らしい僕の癖を「可愛い」と君が笑って、その時僕は決めたんだ。「君の笑顔の用心棒になる」。正確には「なりたい」だけれど。

 それから僕と、僕の憧れだった高嶺の花の君は、お似合いのカップルと噂される間柄にまで進展をして、だけど彼氏彼女の間柄にはなれなかった。君が抱える孤独や不安の大きさに足がすくんで、用心棒どころかこれじゃただの足手まとい。僕が世界で一番恐れていた事は、君が笑いながら泣く事。

 満月の夜佇む古びたもんじゃの店。「恋人に言いたくない事ランキング」堂々一位のとある癖。呼び出された寝癖の僕に「あのね……」と君が打ち明けて、その時僕は決めたんだ。「君と一緒に歩くパートナーになる」。正確には「なりたい」だけれど。

「ああ。どうして僕にはフランケンシュタインのような強靭な肉体が無いのだろう」昼前のカフェでチリドックを待ちながらうな垂れていると、「おかしな人」と首を傾げる君。聞くところによるとどうやらフランケンシュタインは頭に釘の突き刺さったバケモノではなく、そのバケモノを生み出した博士の方らしい。耳まで真っ赤の僕を見て「可愛い」とまた君が笑った。

 僕たちは……少なくとも僕はそんな日々を不変的なものだなんて認識してしまっていたのかも知れない。今でも、僕のボロアパートに残された君のヘタクソな落書きを見ると笑っちゃうんだよ。だけど同時に、涙が止まらないんだよ。お願いだからどうか、君が僕と同じ事を考えていなければいいのに。

 遺品整理で見つかった一枚の手紙。「見つけたくないモノランキング」堂々一位のそれを僕は穴が開く程に読み耽った。そこには様々な後悔と、たったひとつのありがとう。小さなヘラの絵に僕は今度こそ、泣きながら泣いた。
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